ホタテ 噴火湾

ホタテ 噴火湾

北海道の南西部に位置する噴火湾。菱形の北海道のちょうど左下あたりです。周りを室蘭、長万部、森町にまたがる駒ヶ岳などと8の市町村に面している噴火湾ではホタテの養殖が盛んに行われています。主な産業は水産業で、中でもホタテは一番の水揚げ高を誇っています

恵まれた気候風土と鮮度抜群のホタテ

有珠山や駒ヶ岳など多くの火山に囲まれていることから「噴火湾」と名付けられたそうです。別名、内浦湾(うちうらわん)とか胆振湾(いぶりわん)とも呼ばれています

そんな雄大な大自然に囲まれた噴火湾では、恵まれた気候風土によって鮮度抜群のホタテが水揚げされています。 しかも!この噴火湾はホタテの養殖の発祥地でもあるのです

ホタテ 噴火湾の養殖方法

噴火湾では「耳吊り」と呼ばれる方法で養殖を行っています。この方法は砂かみがないので砂出しをする必要がなく扱いやすいことが特徴的です。そのためホタテの貝をあけたときの色みがとてもきれいなのです

耳吊りというのは

稚貝の耳に、専用の電動ドリルを使って小さな穴をあけます。 この穴に、縫い針穴に糸を通すような感覚で、ヒモを通し稚貝をつなげていきます。この細かい作業も慣れるまでは本当に大変な作業なのですが、慣れてしまえばもう簡単。するするするする手早くできちゃいます。 この作業を「耳吊り」と言います

耳吊りが完了したら船で海へ出て、ホタテを設置するロープに先程耳吊りしたヒモを結ぶだけです。そしてロープを海中に下げ、ここから3年間、じっとホタテの成長を見守ります。こうした耳吊り体験を行っているところが噴火湾近辺にはあります。地元の学生たちが研修の一環として体験したり、観光旅行客様が旅の思い出にと体験されたりと、賑わっています

ホタテ 噴火湾では3年貝をオススメ

ホタテ貝は大きいもので4年貝、5年貝というものもあるのですが身の締まりがしっかりしていて、ホタテの自然の甘みが最高な3年貝をオススメしています

栄養豊富な噴火湾で育ったホタテは、3年貝でも十分なサイズと”超”がつくほどの肉厚感で食べた者を幸せにしてくれます。 また北海道の冬はマイナス20度という気温もザラにあり、水温が低い海中で3年間過ごしていますので貝柱を舌の上にのせたときのトロッとした食感もやみつきになります。 ぜひ一度ご賞味あれ!

噴火湾 ホタテはぜひお刺身で

噴火湾で水揚げされるホタテは、水温が低くなり始める秋から春にかかるまでの時期にギュッと身が引き締まり、甘みも一段と増して美味しくなります

そんな噴火湾ホタテは是非、獲れたての見事な食感と、口の中に広がる甘みを心ゆくまで堪能していただくためにお刺身で食べることをオススメします。貝柱のサイズがとても大きく、厚みもある噴火湾ホタテは食べ応えも抜群です

噴火湾には見所がたくさん

ホタテが有名な噴火湾には見どころがたくさんあります。噴火湾を見下ろすことができるキャンプ場なんかは、その眺めも最高です。場所的には八雲町の丘の上に広がっているのですが噴火湾パノラマパークに隣接していることもあり、長距離観光を楽しむ旅行客様で夏は特に賑わっています。 車で乗り入れることができるキャンプ場やテントだけを設置できる

噴火湾に面した豊浦町にてホタテの珍大会を開催

珍大会という名にふさわしい他ではあまり聞いたこともないような世界大会が、ここ豊浦町で開催されているのです。その大会とはどのようなものなのかというと、なんと「ホタテ釣り」の大会なのです。そもそもホタテというのは釣るものではなく紐に稚貝をくくりつけて海の中に吊り下げておいて育てていくものなのだが、豊浦町ではそんなホタテを水槽に入れて制限時間内に何枚のホタテを釣ることができるか競おうというなんとも面白い大会を始めたのです。しかもその大会が世界選手権というほどだから、大会の規模も本当にデカい!

なぜこんな珍大会が開催されるようになったのか?

ちょうど第1回ホタテ釣り選手権を開催した頃に、豊浦町出身の元プロボクサー内藤大助さんがWBC世界フライ級チャンピオンになったんですよ。これをきっかけに、もともと豊浦町では「まるごと豊浦~北の収穫祭」というお祭りをやっていたのですが、ホタテ釣り選手権に変わったのです。しかも今までとはちがい、町のイベントが”世界選手権”になるわけだから、ホタテ釣りのルールや釣りをするときの釣り用具などもしっかり「公式」のものに整備したそうですよ。さらに試合時間もボクシングにちなんで3分間で、単純に水槽の中にいるホタテを竿で一番多く釣った人が勝利というものです。しかしこのホタテを釣るという作業は、案外簡単そうに見えてけっこう難しいようで、参加者はもちろんですが見ている観客もかなり熱くなり白熱した戦いを繰り広げるようです

ちなみにですが過去の最高記録(世界記録)は制限時間3分間で15枚のホタテを釣り上げたそうです。そんな世界チャンピオンには、ボクシングの優勝者に贈られるような大きなチャンピオンベルトが贈られます。それも元プロボクサー内藤大助さんのWBC世界フライ級チャンピオンにひっかけたものだと言われています

ホタテ釣りは体験した人しかあじわうことのできない面白さ

ホタテは魚と違ってちょろちょろ動き回るものではありません。釣る方も、あまり大きな動きはなく、見ていて本当に地味なものです。じゃあなぜに今までそんな地味なイベントが続いているのかといえば事務局の方によると「一見地味に見えますが、隣の人が釣れると、焦りが出てきます。これは、体力ではなく精神力の戦い。そして、ホタテがパクっと食いつく瞬間を一度でも体験すると、これがもう、クセになるんですよ!」とのことです

しかも年々参加者が増加し続けるほどの盛り上がりだからスゴイ!やはりこのホタテ釣りは一度体験してみないことには面白さがわからないですね。まぁ、体験してみてクセになってしまうのもそれはそれでこわいですがやってみる価値大有りですね(笑)

観客も競馬感覚で楽しめる

このホタテ釣り選手権では、参加者だけではなく、観客も一緒に楽しむことができるんです。観客は何をするのかといいますと、それは「ホタテ釣りダービー」。なんだそれと思った方。これは、競馬のように誰が一番釣るかを予想し、的中すると豊浦町産の特産品が当たるそうです。これだもの応援する側も熱が入るというわけです。 参加者も観客も一体となって楽しめるこんなイベントなかなかないですよね

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