ホタテ 猿払
猿払村を救ったホタテ漁
猿払村を救ったホタテ漁
その昔、ニシンが大量に水揚げされて賑わった北海道の漁業だが、いつしかニシンが消えて不漁のどん底の時代があった。 そんな北海道漁業を救ったと言われているホタテ漁は、漁業に携わる漁師の熱意と努力の結晶が過疎の村を救ったとされている。 海へ出て、神任せの運任せの漁から、育てて獲るホタテ漁に転換した村が大成功した話をしたいと思います。
北海道のイメージと言えば、サケとカニと答える方が多いのではないでしょうか? 忘れてはいけない漁獲量日本一の貝ホタテも北海道を代表する水産物なのです。 北海道は、その地形から周囲が3つの海に囲まれていて世界有数の漁場のひとつといわれています。
1987年の総漁獲量は約305万トン、金額では約3636億円を超えています。 魚種別でもっとも水揚げ金額の多い魚介類は、サケで8万トン約583億円。 第2位がホタテの22万トン535億円なのです。 以下、タラやイカ、コンブとありますが、北海道の漁師にとって、第2位の漁獲量を誇るホタテがいかに重要な水産資源であるかが見て取れます。
現在では、ホタテの養殖漁業は北海道のほとんどの浜で実施されており、なかでも盛んで有名なのはサロマ湖を漁場とする北見、網走地方と、札幌から南下した噴火湾を漁場にしている漁村となっています。 全国のホタテ水揚げ量は約30万トンとなっていて、水揚げに占める割合が74%は北海道となっているのです。 ホタテが北海道で多く水揚げされている地域は、北見、網走地方の常呂漁協の2万トン、水揚げ金額は73億円となり、 猿払村漁協は3万トンも水揚げされているのです。ホタテの町として、猿払村のホタテ漁は活況となっているのです。
ホタテの町 猿払村
その猿払村は最北端の稚内市から58キロ、北海道の人口が多く集まる札幌市からは370キロも離れた場所にあり、 オホーツク海側の北の端の方角にある小さな村です。猿払村の人口は約2700人、約900世帯となっています。 猿払村の面積は588平方キロあり、村としては日本一広い面積の村となっています。 村を支えている産業は、酪農と漁業に従事している村民が多いのですが、ホタテの増殖事業に成功したこともあり、 今では村を支えているホタテ漁で傾いた財政はよみがえり、この小さな村の名が全国に知られるようになったのです。
ホタテ漁で村民の減少が穏やかに
ホタテ漁が盛んになる前まで、働く場所が少なく人口減少が続いていたのですが、 猿払村がホタテの町として再建した後は、人口が止まり人口減少の心配も無くなりました。 それは、ホタテの水揚げが本格化して村や漁家の経済が向上したため、若者をはじめ村人たちのUターン現象につながったのです。
貧乏村からホタテの猿払へ
ホタテ 猿払
収益を老人施設に寄付していて、ホタテの恩恵が村人に還元されているのです。 猿払村の歳費からホタテの加工施設へ融資をしたりと、村をあげて取り組んだ結果、ホタテの加工施設も増えて400人以上が雇用されてます。
ホタテの養殖の成功により税収が伸び、公共施設が建設され、かつては貧乏村と呼ばれた漁村ですが、 現在では、昔のニシン御殿のように、猿払ではホタテ御殿と呼ばれるほどの立派な住宅が建ち並ぶようになっています。 そのことによって建設業者もうるおい、猿払村の経済も安定的になり、漁師の所得も増えておりますので、 昔の猿払を知っている世代からは夢のような向上をしました。
まさしく、猿払村に暮らす村人すべての努力
ホタテ 猿払
見捨てないで支援してくれた村の方たち、とくに貧困時代に村を守り抜いてきた方々たちへの感謝を忘れず、 猿払村では、ホタテの収益の一部を積み立てにして、70歳以上のお年寄りに敬老年金を支給しているのです。
老人医療の無料化もいち早く行われており、それもホタテの積立金で補っているのです。
かつてはニシンが獲れなく、ホタテも不漁の時代
ホタテ 猿払
猿払村にはお金が無く、職員に給料が払えなくなると言われていました。 昭和28年10月には、猿払村には警察が捜査に入っていた過去があるのです。 容疑は公金の横領とか着服というようなことだったようであるが、 実態は役場に全くお金がないということが原因で、役場の会計が開拓団の会計を受け持っていたことから起こったことであるそうです。
現実的に一度破綻したような猿払村は、当時「貧乏見たけりゃ猿払へ行きな」といわれていたそうです。 猿払村を救ったのは、村をあげての稚貝の放流とホタテの養殖に命を懸けた村民すべての気持ちの現れなのかもしれません。 そのかいもあって、現在では日本一のホタテの町となった猿払村は、小さな村でありながらとても裕福な町となったのです。
ホタテの村を支えている漁場管理
ホタテ 猿払 仕入 卸
猿払の海は、猿払を支えてきた漁師たちの手により徹底管理されています。 猿払の海では天然貝の生産をしていて、多くのホタテ養殖の地域ではホタテの稚貝をカゴに入れ、 海に垂れ下げて育てているから、入れた分の70%前後の歩どまりで水揚げされているが、猿払村では放流した稚貝の数以上の数量を水揚げしているといった特徴があります。
猿払 ホタテ
猿払村の海底の状態を調べていくと、放流したホタテ貝と共存して天然貝が自然発生しているのです。 なぜそんなことが起きたのか理由は不明ですが、天然のホタテは確実に回復していることは間違いないでしょう。 猿払の漁業者たちは、ホタテの天敵であるヒトデの害敵駆除をしています。 また、ばら撒くホタテには、健苗といわれる元気な稚貝を厳選しています。 そして、1平方メートルに5枚ずつの感覚で放流し、過密状態にならないように注意しながら育てているのです。 猿払村でのホタテの放流は「輪採方式」と言いまして、海の区域を4つに分けて、1年に1区域ずつホタテを撒いて、順番に水揚げしていく方式を採用しています。 猿払村でのホタテ漁にかける熱意は、まさに真剣そのもの!猿払の漁師はホタテに命をかけているのです。 現在では、ホタテの養殖方式の漁業モデルになっている猿払村のホタテは、最高の甘さと美味さを兼ね備えた一級品のホタテなのです。
猿払 ホタテ
北海道の猿払村のホタテは、5年間じっくり育て上げた大粒の貝柱が自慢です。 貝柱が厚くて、しっかりとした歯ごたえがあり、まさにプレミアムホタテと言ってもいいでしょう。 ホタテの甘みを感じながらジュワーと押し寄せる濃厚な甘みは、北海道の中でも水温が低い猿払村で育てられ、 ホタテの旨みが貝柱に閉じ込めらたからこその味わいなのかもしれません。 その美味しい猿払産のホタテは、猿払の漁師たちの血もにじむような努力の結晶なのです。
北海道 猿払村
ホタテ 猿払 仕入 卸
猿払村は、北海道の北側にある村で最北端の稚内市からも近く、北海道を代表するホタテの水揚げ地として有名な村です。 宗谷管内のオホーツク海側にあり、国道238号が南北に縦貫しています。 村の総面積の8割が森林になっていて、日本の一番北側にある村、また北海道一面積の大きい村でもあります。
道の駅さるふつ公園
日本最北端の道の駅 さるふつ公園では、広い敷地があり、宿泊施設、入浴施設、キャンプ場、パークゴルフ場などのレジャー施設を併設されています。
宿泊施設内のレストランでは、猿払村のホタテや魚介類を使った料理もあり、売店でも名物のホタテの加工品を中心にしたお土産物が多く販売されています。
住所 | 猿払村浜鬼志別214番地7 |
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電話番号 | 01635-2-2311 |
名物 ホタテたっぷりのホタテめし
ホタテの漁獲量日本一の猿払村の道の駅でおススメなのが、ホタテめしです。 干し貝柱を入れて炊き込んだご飯の上に、肉厚のホタテが贅沢に乗っています。 猿払村のホタテの貝柱の旨みがご飯にも馴染み、とても味わい深い逸品となっています。
ホタテカレー
猿払産の大きなホタテがごろごろ入っていて、とっても贅沢! 猿払自慢のホタテを思う存分堪能できるホタテカレーは最高ですよ。
お客様に喜ばれる海産物を提供し続けるために
これからも皆様の「満足」を追求し続けます。